山登り(高千穂峰)2010.05.10. Monday
先月末、高千穂峰という山に登山しました。
近くの地域ではあるんですが、高千穂峰なのに高千穂にある山じゃないんです(笑) 偶然にも、以前天の岩戸神社の宮司さんのご高説の中にも登場した高さ1500mほどのお山。 前日からこの地域にある幾つかの社で安全祈願をし、ついでに温泉三昧で英気を養ってイザ目的の山へ… 新緑の燃え盛る森の向こうに望む、崖の様な頂を登る米粒ほどの人影を目の当りにして、言いだしっぺなのに「うん!やめとこっか~。。。↓↓」 しかし、ここで見たものはまだ序章に過ぎなかった… 最初に見たその頂は、一の山の山頂…ここから見る景色には無い、高千穂峰の本当の姿はこの頂のさらに奥だったのです。。 木漏れ日が差し込む、森林浴の清々しい森を抜け、イザ山登り!いやイザ崖登り!! 登山者のすれ違う方達や研修か何かで登山に来ている高校生達はすごく礼儀正しく挨拶し合うのにも一苦労(汗 途中、降りてくる登山者の方に「頂上まで行く格好としては好ましく無い格好」と指摘を頂戴しつつも、何とか一の崖を登りきった! ごりあての“天の逆鉾”はどこ?ドコ?何処?? ここが山頂と思い込んでいた自分は、さらにこの先にある山とそこに行くまでの道のりを見た瞬間、一気に達成感が絶望に変わったのを今でも覚えています。(笑) 後を振り返っても、いつの間にか逸れてしまった同伴者は来る気配もなし…例え同伴者がここに辿り着いたとしても、この先を見たら山頂まで行く気力は皆無だなと実感しました。でも誰か一人くらいは頂上に行って、その証として“天の逆鉾”を写メに収めなければ…とりあえず気持ちを切り替えて少しずづ歩みはじめました。 右手に目をやれば「御鉢」と呼ばれる、側面が滑らかで正にその名の通り綺麗な擂り鉢状の火口があり、見渡す限り遠くに山々が連なる景色が延々と広がっていました。 山頂に登る目的。たまのレジャー気分を楽しむ事と軽い“天の逆鉾”を見てみたいという素朴な気持ち。 それと心の奥底には何か起こりそうな小さな期待。 一歩ずづ歩くにつれてふッと心に浮かんだ気持ち…“人でいいんだ” “人間でよかった” “このままでいいんだ”という気持ち。 もの凄~く地味~で地道ではあるけれど、一歩ずつ目標に近づいて行ける。歩けば歩いた分、目的に近づいて行ける。それで上等だと思った。これは人だからこそそう思えるし、それが在り難いとも思える。 山の天気は変わりやすいと良く聞きます。聞いたとおり、晴れ間が出たて無風だと思えば、厚い雲に覆われて突風が吹いたりしてすごく往生しました。「難儀よの~。」そしてとうとう頂上へ!! そして在りました!“天の逆鉾”!!! 丁度晴れ間が出て、晴天へ真っ直ぐ突き刺さっている鉾?? 鉾って何?これは一体何??(笑) 頂上へ来て得たものは平凡な達成感(達成感と言うよりは単なる到達感)と寒かった。 それでも登って良かった。プロセスで得たものの方が今回は大きかったみたいです。
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